人件費
「人を一人雇う」というのに、どのくらいお金が必要なのか、乏しい知識を使って計算してみる試み。
※例:40歳未満の人を月給20万円の契約で雇う
- 必ず要る
- 月給20万円
- ほぼ必ず要る
- 労働保険料(労災保険・雇用保険)
- 労災保険は会社の全額負担:料率は業種によって異なる。4.5/1000〜118/1000。月給20万円の人なら、900〜23,600円。大雑把な目安:銀行員…4.5/1000(900円)、舗装工事の作業員…14/1000(2,800円)、林業…60/1000(12,000円)。
- 雇用保険料は本人負担と会社負担。月給20万円の人の場合、会社負担は1,800〜2,200円。(本人負担は1,200〜1,400円。)
- 健康保険・厚生年金
- 健康保険:月給20万円の場合、等級17。本人・会社ともに負担は6,200円。
- 厚生年金:月給20万円の場合、等級13。本人・会社ともに負担は15,350円。
- 児童手当拠出金:会社の全額負担。額は標準報酬月額に1.3/1000を掛けたもの。会社負担は260円。
- 法律で強制されないが、あった方が良いもの
- 厚生年金基金
- 加入する厚生年金基金によって料率はまちまち。上乗せ分は会社負担。ちなみに、本人は厚生年金と同じ額しか負担していない。
- 退職金積立
- 会社によってまちまち。中小企業退職金共済の最低掛金は、月額5,000円。
厚生年金基金に加入していないとして、銀行員一人を月給20万円の契約で雇う場合、一ヶ月あたり、229,510円掛かる……という計算になります。大雑把ですが。
上記の計算は残業手当や特別手当がつかない、という前提で計算しています。残業手当がついた場合、労働保険料が上がります。健康保険・厚生年金基金は、規定の見直し時期が来るまで額は変化しません。