「ストラスブール美術館展」を見に行った話

 先日、福井県立美術館までドライブがてら行って参りました。静岡市美術館で「ストラスブール美術館展」が開催されると知ったのですが、静岡までは遠いなあと思い検索すると、あちこちの県を巡回することを知りました。福井県立美術館は今まで行ったことがなかったのですが、行けない距離ではありませんし、この機会に行ってみようというわけで行ってきました。
 副題は「ゴーギャンピカソからローランサンまで」なのですが、お目当てはヴラマンクシスレーシニャックです。以前大分に行ったときはヴラマンクの没後50年特集の展覧会目当てで行きました。あ、静岡より大分の方が圧倒的に遠いな。今回のヴラマンクの「都市の風景」は周囲の作品に比べてサイズは小さいのですが、パッと目を引く迫力がありました。私がひいきにしているせいかもしれないのですが、特にキャプションを見なくても目を引かれるんですよね。オーラみたいなものでもあるのでしょうか。作品はセザンヌの影響を受けた感じの風景画でした。
 シスレーシニャック印象派の特集をしている展覧会でないとなかなか見られないので、見られて良かったです。あと、ゼーバッハの静物画は迫力も大きさも緻密さも群を抜いていて目立ちました。
 副題「ゴーギャンピカソからローランサンまで」ですが、ゴーギャンは一作品だけでした。ピカソ福井県立美術館が所有しているピカソの絵画も展示してあったので、力を入れてある方だったと。ローランサンは一コーナーを占めるほどだったので、こちらは副題に偽りなし。


 普通なら国道8号線を通って行くのが分かりやすいのでしょうが、信号を避けて行けば早く着かないかしら? という浅はかな考えで国道364号線を山越えしていきました。あおる車もいなかったので、のんびり行けました。
 帰り、福井県谷口屋の「竹田の油揚げ」に寄ってきました。以前永平寺に行ったときに寄ったら売り切ればかりだったので、リベンジです。「竹田の油揚げ」ですが、大きいです。普通の厚揚げの1.5倍はあります。長持ちするパック売りと、揚げたてをテイクアウトできる箱売りがあるのですが、晩御飯のおかずにするつもりで箱売りを買いました。あと、いなりずし。箱売りの油揚げは揚げたてを保温ケースで保管してあり、注文に応じて紙の箱に入れてくれます。パック売りは豆腐のパックを油揚げ用に大きさを変えたものに入れてありました。油揚げはトースターで温めてからしょうゆをたらして食べたらおいしかったです。店舗では油揚げや加工品以外にも豆乳を使った洋菓子が売られていました。特製の豆乳ソフトクリームは、見かけは普通のバニラソフトなのですが、鼻を近づけただけで豆の香りがし、味は豆乳の風味が効いた濃厚な味わいでした。ソフトクリームは通販不可ですので、現地で食べられて良かったです。お客さんいっぱいでしたが。
 もう一軒、今度は石川県に入り栢野大杉茶屋に行きました。持ち帰りのものしか売っていないのですが、頼めば自家製の薬草茶を出してくれます。お菓子と一緒に薬草茶を飲んで帰ってきました。名物は草だんご(餡なし、きな粉付)ですが、個人的には豆大福が好きです。
 こうして書いていると、美術の旅というより食い倒れの旅と言った方がいいドライブでした。