西洋版「新釈ファンタジー絵巻」・「童話の森の女子会」(ナントカ)

 先月に発売された「まんがタイムスペシャル」8月号に、ゲストで「童話の森の女子会」(ナントカ)が載っていました。大盤振舞の8ページ掲載! 最近のナントカ先生は実話系四コマ誌に軸足を置いているので追うのが大変だったのですが(実話系は皆同じに見える)、今回は一般四コマ誌の掲載なので容易に入手できました。予告なし・表紙表記なしなので、運がいいか余程チェックしているかじゃないと、見つけられないんですけどね……。
 内容は、西洋の童話に出てくるヒロインたちが女子会(お茶会)を開くというお話です。登場人物は、

以上、四名。個人的にはラプンツェルがいちばんかわいかったです。自分を育てた魔女(ババ様)には好意的だし、おっとりしてるし。
 有名な話ではありますが、やっぱり西洋版の童話の原型はえげつないなあ、と白雪姫のやさぐれぶりを見て思いました。やっぱり四回も暗殺未遂されちゃ、ねえ。白雪姫とシンデレラがしみじみと、「結婚なんて、安易な逃げ道にならない。男性は、実子をきちんとかばって大事にしてくれるとは限らない」と話し合う所を見ると、現代から見たおとぎ話は世知辛いな、と思いました。温室育ちの王子様は必ずしも苦境の自分を救ってくれると限らないよね、という女子会の最後での結論が出る間際で、どんでん返しの解決策が示されるのですが、これは読んでのお楽しみ、ということで。



 ふと、吉野朔実「恋愛的瞬間」第19話の「お姫様の事情」を思い出しました。こちらで扱われるヒロインは、人魚姫、シンデレラ、眠り姫(オーロラ姫)、白雪姫なので、ひとりだけ違いますが。